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カネスエ大口店オープン訪問〈そのⅡ〉新チェックアウトシステム「レジ登録をチェッカーが、会計処理を客が分担“お客様との2人制”」導入について

本日の記事
1本目は
・カネスエ大口店オープン訪問〈そのⅡ〉新チェックアウトシステム「レジ登録をチェッカーが、会計処理を客が分担、“お客様との2人制”」導入について
2本目は
・バロー坂本店・Vドラッグ坂本店の風景(part1)(岐阜県中津川市)
3本目は
【備忘録】新店・改装オープン 注目情報11/16
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この記事の前に【訪問記事そのⅠ】があります
・2011/11/14カネスエ大口店オープン訪問

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 今年の2月にスーパーマナーケットトレードショーのTE社ブースにお邪魔した際に説明を受けたTE社のスキャニング専用レジWebSpeezaとセルフ精算専用機QCashier。
「商品スキャンはチェッカーが担当し、会計は買い物客がセルフで支払う」。
二人制レジの片方を客にやってもらうということで、70人/時間(ほぼ二人制レジと同じ)処理能力があるという説明を受けました。
でも、TT社の文字認識対応レジスキャナの方を記事にしました。
・2011/2/10値引きシール文字認識対応レジスキャナの確認

  そして、TT社の「セミ セルフレジ」(わかりやすいイラストで説明されています)が全国各地でボチボチと導入されているのを聞くに及んで、いつかは愛知県にもと思っていたら、なんとカネスエ大口店に「登録と精算分離タイプ」が導入されているじゃあ あ~りませんか。

①チェッカー(レジ担当)が、商品のバーコードをスキャンしてPOSレジに登録。
②バーコードのついていない商品(バラ売りのリンゴやキュウリなど)はプリセット登録キーを押す。
③値引きされた商品の処理や会員割引などの処理も同時に行う。
④お客様にお買物金額を伝える
 (支払方法を確認する。現金、商品券、クレジットカード等)
⑤客が代金を支払う
⑥チェッカーがお釣り・レシートを渡す。
Photo

という一連の流れの中で、チェッカーがスキャン、割引・値引き処理等のPOSレジ登録①②③④を実施し、客が⑤と⑥を代行するという仕組みがTE・TT社のチェックアウト・システム。
上記の①~⑥の流れのうち、POSレジ処理①~③と⑤~⑥の会計処理を分離することにより、レジの混雑緩和に貢献するというもの。(④の代わりにバーコードのついた精算機支払用レシートをチェッカーが客に渡す)
ちなみに客一人のレジ通過時間をレジ登録と会計処理に分けると、登録時間が55%で会計時間が45%。点数10店の買物の場合のレジ処理が48秒だと、会計処理を客に代行してもらうことで27秒で客は通過できることになる(TE社データより)。
もっとも、客が精算機の使い方に戸惑うと、かえってイライラさせることになってしまうのがネック。

とはいえ、セルフレジで客が戸惑ったスキャニングやバーコード無し商品の登録をチェッカーが実施することで、セルフレジよりは客の負担が軽減されることになる。(私はセルフレジがあれば有人レジよりもセルフレジを利用していますが)

整理すると
1. スキャンなどのレジ登録処理をチェッカーが実施
2. 精算券をもらった客がセルフ精算機で支払う。

店側の効果としては
A. 稼働レジ台数を少なくできる。 
  (稼働効果が1.75倍にアップ)
B.  設置台数そのものを少なくして、混雑時はハンディスキャナで応援できる。
  (待ち客の買物カゴの商品をハンディスキャナでスキャンし支払いバーコード発行)
C. チェッカーの負担減(違算金の心配、盗難)

客側としては
① レジ待ち時間短縮(セルフ精算機が空いていれば)
② 金銭間違いが少ない

以上が、当時 説明を受けた内容です。
今回、カネスエ大口店に導入されたレジシステムも同様のシステムなのですが、TE社ではない様子。TT社の機械と良く似ているのですが、いかんせん機種名称を確認するのを忘れてしまった[E:coldsweats01]。
↓ 導入された精算機と同機種の画像。F社製だが、どうやら実験導入の様子。
20111111_2
・他にもこんなのが世間にはあるようです
 マースマートレーン。専用ICカードを使って精算する仕組み。現金チャージ式。

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20111111_4
 実際にレジを2回通過して試してみました。
まず、通常通り、レジに並ぶ。私の前に2人ほど待ち客がいたが、すぐに順番がきました。会計処理がないとこんなに早いのかとちょっと驚く。
チェッカーが次々とスキャンしてくれます。会員価格の値引き処理をどうするのかと見ていましたが、どうやら自動値引きのようです(推測)。
最近のPOSレジ同様に、会員割引と通常の値引き処理も同時にできるようです。(以前は二重割引ができない機種がありました)
20111111
スキャンが終了したらレジ後方に設置された精算機(大口店は15台設置)に行き、スキャン部分にさきほど渡された精算券をかざすと、支払い金額が表示され、自動釣銭機に相当の金額を投入する。すぐにレシートと釣銭が出てきました。
当日(11/11)は精算機の周囲にはメーカーの担当者が2台に一人の割合で張り付いていて、操作方法を説明。操作そのものは、カネスエ社はクレジットカード支払いがないこともあって至ってシンプル。
20111111_3
 問題はこの会計分離式のレジしかないこと。
私の母のように、銀行ATMでさえ操作できないようなお年寄りが困るんじゃないかなと心配。今は、メーカー応援がついているから良いけど。
店舗側も客が早く操作方法に慣れてくれることを願っていることでしょう。
そうそう、精算機の後ろ側にサッカー台(購入商品を詰める場所)があるですが、精算せずにその場所へ行ってしまったらどんな警報が鳴るのか一度試してみたい(笑)
混雑時に直行で精算機前を通過して行ったらどうやって清算済みかどうかを見分けるのだろうか。
もしかするとその対策(カメラ等で監視していて不正者がいたら出口で確保)のために出口前に事務所を設けているのか?
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●レジに関する記事
・2011/02/10【トレードショー訪問記事その1】値引きシール文字認識対応レジスキャナ(東芝TEC)の確認
・2011/01/26日本初、画像認識レジ(オークワ)
2010/10/14 同時に3人で1台のレジ対応しているスーパーネゴロ

●カネスエ社に関する記事一覧は「そのⅠ記事」にあります
・2011/11/14カネスエ大口店オープン訪問